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ひな人形はいつから飾るの?
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◆立春過ぎから二月の中旬、遅くともお節句の一週間前までには飾って3月3日のひな祭りを楽しみに待ちましょう!
一般的には、『雨水(うすい)の日』2月19日頃に飾ると良い伴侶にめぐり合うとも言われて、この日に飾る方は多いようです!
雨水(うすい)は、24節気のひとつで、雪が雨になり、氷が水に変わる頃(流し雛の風習と関連があるようです)ですので、本格的な春も迎える季節といえます!
◆初節句なら1月位から飾っておいてもかまいません!
最近では、初正月を華やかに迎えるようにとクリスマス過ぎなど、お正月前に飾る方が増えてきているようです!
せっかくのひな人形ですので、早くから飾っておいた方が華やかですね!
◆その他にも夏が終わり秋晴れの頃、天日干しをする意味も込めて、9月9日の重陽の節句に合わせてお雛様を飾る地域もあるようです!
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ひな人形を片付ける(しまう)のは?
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◆お節句がすんだら早めに、『啓蟄の日』(3月6日頃)が良いとか、遅くとも三月中旬頃までにと言われていますが、月おくれ(4月3日)や旧暦の3月3日(現在の4月中旬頃)にひな祭りを行う地域もあり、天気のよい乾燥している日にしまうようにすれば良いのではないのでしょうか!
◆啓蟄の日に仕舞うのが良いと言われるのは、地中で冬眠していた虫たちが地上に出て来ることから、新たな生命の誕生におめでたいものを重ね合わせたのだと思います!
◆また、祭りの日が終わった後も雛人形を片付けずにいると結婚が遅れるという俗説は昭和初期に作られた迷信のようです!
旧暦の場合、梅雨が間近であるため、早く片付けないと人形や絹製の細工物に虫喰いやカビが生えるから、というのが理由だとされているようです!
◆他には、「仕舞い遅れるとお嫁に行き遅れる」と言い、これは「片づけの出来ない娘はいいお嫁さんになれないよ」という意味で、年長者からの戒めの気持ちがこめられているとも云われています!
◆いずれにせよ、心ゆくまでおひな祭りを楽しんで、先に述べましたように、天気のよい乾燥している日に、ほこりを払ってから、しまうようにすれば良いのではないのでしょうか!
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雛人形のそれぞれのあらわす意味は?
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◆雛人形は、宮中の殿上人の装束(平安装束)を模しているそうです!
◆親王(男雛、女雛)はそれぞれ天皇、皇后をあらわします!
◆官女(三人官女)は宮中に仕える女官をあらわし、内1人のみお歯黒、眉無し!
(これは既婚者を意味しますが、生涯独身の女官の場合には年長者という意味と思われます)
◆五人囃子は能のお囃子を奏でる5人の楽人をあらわし、それぞれ「太鼓」「大皮」「小鼓」「笛」「謡」であります!
(能囃子の代わりに5人、又は7人の雅楽の楽人の場合もあります)
◆随身(ずいじん)の人形は随臣右大臣と左大臣と同時に衛士(えじ)でもあります!
◆仕丁は従者をあらわし、通常3人1組であります!
※メーカーによっては、以下の追加があります!
◆三歌人(柿本人麻呂、小野小町、菅原道真)
◆能の鶴亀
◆稚児2名 |
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ひな飾りの飾り方は?
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◆飾り方に特に決まりごとはないようですが、全国各地においては色々な飾り方あるようです!多くはこの三種の飾り方であります!
T.御殿を模しての全部の飾り方(段飾りなどを含む)
U.御殿の内の一室を拝しての飾り方
V.屏風を用いて御座所の有り様を拝しての飾り方
◆さらにはお囃子に使う楽器や、家財道具と牛車などの道具を一緒に飾ることもあるようです!五段飾り、七段飾り(七段飾りは高度経済成長期以降、八段飾りはバブル期以降)の段飾りが多かったようですが、最近では部屋の大きさに合わせたり雛人形を出し入れしやすいように段数を減らしたものが主流となっているようです!
◆また収納場所や部屋の大きさを考えた飾り方としては、段飾り・収納飾り・ケース飾りがあります!
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次女、三女のひな人形は?
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◆おひな祭りは、高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての「桃の節句」が、庶民の間にも定着したお祝いと云われており、お雛さまは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる災厄除けの守り神のようなものと云われております!
◆このように「お雛さま」は一人一人のお守りと考えられていますので、お母様のひな人形を譲ったり、姉妹で兼用するのは避けたいものです!
できれば小さいものでもそれぞれのお子様に揃えてあげるほうが良いそうです!
木目込親王や立雛・市松人形などをご用意される方も多いようです!
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男びなと女びなの右・左?
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◆内裏雛の左右
内裏雛や人形の並べ方に決まりごとはないようです!
東京では、男雛を右(向かって左)に配置する家庭が多く、永い歴史のある京都を含む畿内や西日本では、旧くからの伝統を重んじ、現代でも男雛を向かって右に置く家庭が多いようです!
社団法人日本人形協会では昭和天皇の即位以来、男雛を向かって左に置くのを「現代式」、右に置くのを「古式」としていますが、どちらでも構わないとしているようです!
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